6月4日に釜石市で危機対応学トーク・イベントを開催いたしました
2017年6月13日
6月4日、釜石市情報交流センター・ラウンジにて、危機対応研究センターによる「保守主義と政治の危機: 危機対応学トーク・イベント その3」を開催しました。
今回は政治の危機について、近年、注目が高まっている「保守主義」というキーワードを切り口にして考えました。ゲストには『保守主義とは何か』(中公新書)の著者である政治哲学の宇野重規氏と、政治思想にも造詣が深い日本政治外交史の五百旗頭薫氏をお招きし、玄田有史、中村尚史のモデレーションによって白熱した議論を展開しました。
今回は、そもそも「保守主義」とは何か、という玄田氏の根源的な問いに対して、宇野、五百旗頭両氏が真剣に応えるという、トーク・ショーらしからぬ緊張感あふれたイベントでした。
なかでも「保守主義」は、案外、新しい概念であり、対抗軸としての「革新」が存在してはじめて意味を持つという議論は、とても興味深いと思いました。対抗軸がなくなると、保守は迷子になり、時として暴走をはじめるという点は、世界、そして日本における現在の政治の危機を考える際に、重要な論点となるでしょう。
当日は、25名の来場者を得て、盛況のうちに終了しました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。