2月17日(土)に、釜石市で第4回の危機対応学トーク・イベントを開催しました

2018年3月 8日

 2月17日の午後、釜石市情報交流センター・ラウンジにて、東京大学大気海洋研究所の青山潤氏、法政大学の高橋五月氏をお招きし、危機対応研究センターによる「海と希望の学校 in 釜石」を開催しました。

 東京大学の社会科学研究所危機対応研究センターと大気海洋研究所国際沿岸海洋研究センター(大槌町所在)は、平成30年度から共同で「海と希望の学校 in 三陸」というプロジェクトをはじめます。このプロジェクトは、三陸の個性豊かな海を基礎とした沿岸地域の地域らしさを、地元の子どもたち、保護者のみなさん、学校の先生方とともに考える、という企画です。今回は、そのプレイベントとして、うなぎ研究の世界的な権威であり、「にょろり旅」シリーズでエッセイストとしても有名な青山氏と、日本の漁業文化や海と人の関係を研究している海洋人類学者である高橋氏をゲストに迎え、玄田有史と中村尚史のモデレーションでトークを繰り広げました。

 今回のテーマの一つは、「地域の地域らしさ」を住民の皆さんが自覚するためには何が必要だろうか、という点にありました。この論点について、フロアーからのコメントも含め、実に様々な議論が展開しました。なかでも興味深かったのは、「語り」や「想像力」、そして「小ネタ」の重要性をめぐる議論です。この論点は、これから展開する「海と希望の学校 in 三陸」のなかで、少しずつ温めていきたいと思います。

 当日は、30人の来場者を得て、盛況のうちに終了しました。ご参加の皆さま、本当にありがとうございました。