危機対応学・釜石調査成果報告会の記録

2020年2月25日

 危機対応研究センターでは、2月9日から2月16日にかけて、釜石市内で危機対応学・釜石調査の集大成となる、様々なイベントや報告会を開催しました。

【危機対応学・釜石調査成果報告会】
 今回のイベントの中心は、2月15日(土)午後、釜石PITで開催した「地域の危機・釜石の対応: 危機対応学・釜石調査の成果」というシンポジウムです。これは、2016年度以来、4年間にわたって実施してきた危機対応学・釜石調査の研究成果を、釜石市民の皆さまにご紹介し、地域が直面する複雑な危機のあり方と、それに対する様々な対応について、ともに論じることを目的としたシンポジウムでした。

 シンポでは、最初に野田武則・釜石市長にあいさつをいただいた後、玄田と中村が対話方式で危機対応学・釜石調査と、その成果である『地域の危機・釜石の対応』(東京大学出版会、2020年3月刊行予定)の概要を紹介しました。

 その上で、釜石PITと市民ホール・TETTOという2つの会場に分かれて、1時間程度、調査・研究の内容を、著者が自分でポスターを用いながら説明する、ポスター・セッションを行いました。その内容と報告者は、以下の通りです。

釜石PIT会場...佐々木雄一(明治学院大学)、宇野重規(東大社研)、竹内直人(京都橘大学)、佐藤慶一(専修大学)、橘川武郎(東京理科大学)、飯田高(東大社研)、田中隆一(東大社研)、荒木笙子(千葉大学)、高橋五月(法政大学)、玄田有史(東大社研)

TETTO会場...梅崎修(法政大学)、竹村祥子(岩手大学)、吉野英岐(岩手県立大学)、中村尚史(東大社研)

 ポスター・セッションの終了後は、再び全員が釜石PITにあつまり、総括討論を行いました。執筆者全員が壇上に上がり、研究のポイントやポスター・セッションで市民の皆さんと議論した内容などについて紹介し、フロアーからのご意見もいただきながら、活発な議論を行いました。

 このシンポには、110人もの方がご参加いただき、椅子が足りなくなるほどの盛況でした。ご来会いただいた皆さまに心から感謝いたしております。そして今回も、釜石市役所の皆さまには、イベントの準備や、実施など様々な面で多大なご協力をいただきました。いつものことながら、深くお礼を申し上げます。