釜石市で危機対応学トーク・イベントを開催しました

2019年11月21日

 11月16日(土)、釜石市情報交流センター・ラウンジにおいて、危機対応研究センター主催によるトーク・イベント「線路はつづくよ:三陸鉄道の危機対応とこれから」を開催しました。

 ゲストとして、三陸鉄道株式会社代表取締役社長 中村一郎氏と、東京大学大気海洋研究所 北川貴士氏をお招きしました。

 中村氏は、先日の台風19号により線路に90か所の被害があったことを明らかにしました。また、今後の運転再開については、宮古・津軽石間は今月28日、津軽石・陸中山田間と田老・田野畑間は12月中、全線は来年3月中との見込みを示し、4月には桜の下を走る「さんてつ」を楽しんでほしいと力強くアピールしました。

 北川氏は、大気海洋研究所のプロジェクトとして「海と希望の学校in三陸」を説明しました。「さんてつ」に乗り、震災復興を実感しつつ、ワカメを食して三陸の海の豊かさを楽しむ企画を来年度に実施し、新しい地域鉄道のあり方を「さんてつ」とともに模索していきたいとの説明がありました。

 玄田有史と中村尚史がモデレーターとして議論を深めていき、話は復興道路の誕生など移動手段の効率性が進む中で今後求められる「さんてつ」の魅力や役割のことになりました。

 運転手や見ず知らずの人たちとの挨拶や声かけ、仕事人から家庭人への切り替えに役立つ駅での「待つ時間」など様々な魅力が示され、最後には皆で「さんてつ」を支えようという気持ちでまとまりました。

 当日は45名の方にご来場いただきました。ありがとうございました。

※三陸鉄道では台風19号による被災からの復旧に向けて皆様にご寄付のお願いをしております。詳細は以下のホームページにアクセスしてください。
 https://www.sanrikutetsudou.com/?p=13655