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- 宍戸常寿・林知更(編著)『総点検 日本国憲法の70年』
所員の著書
宍戸常寿・林知更(編著)『総点検 日本国憲法の70年』
(岩波書店, 2018年3月)
2018.10.25更新
はしがき
1 憲法の概念 林 知更
- 近代憲法の伝播
- 憲法典という装置
- 憲法理解という次元
- 憲法を見る座標
- 戦後日本の「憲法」
2 立憲主義 江藤祥平
- この国のかたち
- 立憲主義の系譜
- 立憲主義の復権に向けて
- 公私の分離
3 法の支配 土井真一
はじめに
- 規準となるルールとしての法
- 法の支配・判例法・司法型秩序形成
- 法治国家・制定法・行政型秩序形成
- 法の支配と法治国家の統合と柊衡
- 法の支配の実現と司法制度改革
4 国民主権 小島慎司
- 消極性を支える積極性
- 戦後日本の主権論
- 主権論の現在
5 天皇制 西村裕一
- 「連続か,断絶か」を超えて
- 公的行為とは何か
- 日本国憲法の天皇像
6 実力の統制と平和主義
――2017~2018年にかけての一断面 青井未帆
はじめに
- 戦争と軍隊
- 9条と自衛隊・防衛省
- 2014年以後――集団的自衛権と日本独自解釈
7 個人の尊重 淺野博宣
はじめに
- ネオミ・ラオのdignity批判
- 二つの応答
8 プライバシー 山本龍彦
はじめに
- 現状認識――予備的検討
- プライバシー権の歩み
- 法の表層
- 法の深層
- 自己情報コントロール権批判について
9 法の下の平等と家族 巻美矢紀
はじめに――違憲審査活性化の領域
- 平等という難問
- 権利と平等の相乗効果
- 憲法と家族
10 内面的精神活動の自由 佐々木弘通
はじめに
- 課題
- 課題に対する取組みの現状とその評価
11 日本型政教分離とその課題 田近 肇
はじめに
- 日本型政教分離
- 訴訟制度の問題
- 政教分離の新たな課題
12 市民の表現の自由 曽我部真裕
はじめに
- パブリック・フォーラム論と「公の施設」
- デモ行進の自由と公安条例
13 メディアの自由 齊藤 愛
はじめに
- 制度としてのマス・メディアの自由――奥平説
- 社会的利益を根拠として保障される権利――長谷部説
- 筆者の見解
14 学問の自由・教育を受ける権利 赤川 理
- 学問の自由
- 教育を受ける権利
15 経済的自由 松本哲治
はじめに
- 二重の基準論と劣位の(?)自由としての経済的自由
- 薬事法違憲判決と職業選択の自由
- 森林法違憲判決と財産権
16 生存権保障――その来歴・現在・将来
尾形 健
はじめに
- 生存権保障の憲法的実践――その来歴
- 生存権保障の課題――その現在・将来
17 労働 大河内 美紀
はじめに――1947年の風景
- 労働とジェンダー
- 公務員の労働基本権
18 刑事手続と憲法――自白をめぐる問題を中心に 村山健太郎
はじめに
- 自白の許容性をめぐる議論
- 日本国憲法解釈におけるミランダ判決の示唆
19 選挙制度と政党 新井 誠
はじめに
<Ⅰ> 選挙制度
- 選挙制度をめぐる日本国憲法の構造
- 90年代政治改革と選挙制度
- 定数不柊衡問題
- 政党をめぐる日本国憲法の構造
- 90年代政治改革と政党――「政党本位」の制度構想とその問題
20 立法権と国会 赤坂幸一
- 立法権の意義
- 国家意思の形成プロセスの基本構造
- 国会の立法作用をめぐる現代的課題
21 議院内閣制と行政権 毛利 透
- 議院内閣制をめぐる議論
- 行政権をめぐる議論
22 司法権と裁判所 宍戸常寿
はじめに
- 司法権の独立
- 司法権の概念と機能
- 最高裁判所――残された制度改革
23 違憲審査制 南野 森
- 違憲審査制とは何か
- 違憲審査制の目的
- 日本の違憲審査制
- 違憲審査制の「危機」
- 違憲審査制の「条件」
24 財政・金融 片桐直人
はじめに
- 自由・貨幣・統治
- 租税国家と公債発行
- 財政赤字と財政決定プロセスの規律
25 自治体は変わったか 新村とわ
- 日本国憲法第8章の意義
- 地方分権改革
- 地方自治の本旨
- 地方政府
- 再構成あるいは再確認
- 「上からの改革」――市民は変わるか?
26 日本国憲法と国際社会 山田哲史
- 日本国憲法の誕生と国際社会
- 憲法の運用と国際法
- 現代的課題――日本国憲法とグローバル化
27 憲法の改正 三宅雄彦
- 改正をめぐる塹壕戦
- 憲法改正の解釈問題
- 憲法改正の憲法理論
- 憲法のタクティクス
28「憲法保障」とその「正しい解釈」 山崎友也
はじめに
- 「憲法保障」の構造
- 「憲法内在的保障」の対象―― 違憲審査機関が保障する「憲法」
- 「超憲法的保障」の対象―― 国家緊急権・抵抗権が保障する「憲法」