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所員の著書

浅野有紀・原田大樹・藤谷武史・横溝大編『グローバル化と公法・私法関係の再編』
(弘文堂 , 2015年12月)

2016.1.13更新

はしがき

序 論 グローバル化と法学の課題【浅野有紀・原田大樹・藤谷武史・横溝大】

Ⅰ 「グローバル化」の意義
Ⅱ グローバル化と法学の課題

第1部 グローバル化理論の現状分析

第1章 グローバル化時代の公法・私法関係論
――ドイツ「国際的行政法」論を手がかりとして【原田大樹】

Ⅰ はじめに―問題の所在
Ⅱ ドイツ・国際的行政法論の展開
Ⅲ 連携と抵触法的解決
Ⅳ 開かれた正統性概念
Ⅴ おわりに―グローバル化と国家の役割

第2章 グローバル行政法とアカウンタビリティ
――国家なき行政法ははたして、またいかにして可能か【興津征雄】

Ⅰ はじめに
Ⅱ グローバル行政法の骨子
Ⅲ グローバル行政法におけるアカウンタビリティ
Ⅳ おわりに

第3章 法理論におけるグローバル法多元主義の位置付け【浅野有紀】

Ⅰ はじめに
Ⅱ グローバル化とは何か
Ⅲ グローバル化への対処としての法多元主義
Ⅳ 法理論における法多元主義の位置付け
Ⅴ 結び

第4章 グローバル化時代の抵触法【横溝 大】

Ⅰ はじめに
Ⅱ 抵触法における新たなアプローチ
Ⅲ 若干の考察
Ⅳ 結語

第5章 グローバル化による近代的国際/国内法秩序枠組みの再編成
――カディ事件を契機とした試論的考察【小畑 郁】

Ⅰ 問題提起―カディ事件を契機とした試論的考察
Ⅱ 第一カディ事件ヨーロッパ司法裁判所判決―閉じられた環と開かれた問題
Ⅲ 他の法秩序における諸原理を考察する必要性―EU基本権規範の発展の教訓
Ⅳ 「強行法規の特別連結」論の拡張的適用―ポスト近代の法秩序枠組みの展望
Ⅴ 結語

第2部 グローバル化の実証分析

第6章 財政・金融のグローバル化と議会留保
――ドイツ公法学から見た欧州債務危機の諸相【村西良太】

Ⅰ はじめに
Ⅱ 財政政策のグローバル化と二重の議会留保
Ⅲ 「議会」留保と「本会議」留保
Ⅳ おわりに

第7章 国際知的財産法制に関する分配的正義および人権の観点からの考察【浅野有紀】

Ⅰ 本章の目的
Ⅱ 国際的知的財産法制と人権
Ⅲ 国際的分配的正義
Ⅳ 結び

第8章 グローバル化と「社会保障」
――グローバル化による法的カテゴリー再編の一事例として【藤谷武史】

Ⅰ 「グローバル化と『社会保障』」という問題設定
Ⅱ 社会保障法の「国際化」と「グローバル化」の区別
Ⅲ グローバル化に対応した「社会保障」カテゴリーの再編?
Ⅳ 事例研究
Ⅴ 結びに代えて

第9章 グローバル化時代の移民法制
――多元的システムから見たドイツの移民法制【大西楠・テア】

Ⅰ 人の移動のグローバル化とドイツ移民法制
Ⅱ 出入国管理法制の多層的規範構造
Ⅲ 市民社会との協働による公的任務の水平的分化
Ⅳ 結語

第10章 インターネットにおける非国家的秩序の様相
――ICANNと国家との関係を中心に【横溝 大】

Ⅰ はじめに
Ⅱ ICANNによる規範形成と国家
Ⅲ 紛争解決における自律性
Ⅳ 結語

第11章 国際消費者法への展望【原田大樹】

Ⅰ はじめに
Ⅱ 消費者法と規制連携
Ⅲ 国際消費者法への展望
Ⅳ おわりに

第3部 グローバル化と公法・私法関係論の展望

第12章 私法理論から法多元主義へ
――法のグローバル化における公法・私法の区分の再編成【浅野有紀】

Ⅰ はじめに
Ⅱ 私法理論から法多元主義へ
Ⅲ 法多元主義における法の具体的あり方
Ⅳ おわりに

第13章 グローバル化と公法・私法の再編
――グローバル化の下での法と統治の新たな関係【藤谷武史】

Ⅰ はじめに―本書の課題設定の意味
Ⅱ グローバル化の法(学)に対するインパクト
Ⅲ 「公法・私法の再編」という問題枠組みからの示唆
Ⅳ おわりに―国家の脱中心化と機能的再定位
事項・人名索引
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