東京大学社会科学研究所

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研究

所員の著書

花崎正晴・大瀧雅之・随清遠(編著)
『金融システムと金融規制の経済分析』
(勁草書房, 2013年8月)

2013.08.30更新

はしがき


第1部 金融システム


第1章 機関銀行の仕組みと戦前日本の金融制度

堀内昭義
1. はじめに
2. 日本の工業化と金融システムの機能
3. 資本市場の機能
4. おわりに
補論 道府県別の工業生産と銀行融資等との関係
参考文献

第2章 金融制度の形成と金融秩序の維持

随清遠・霍永収
1. はじめに
2. 日本と中国における近代的金融制度の形成
2.1 制度形成と自生的秩序
2.2 金融制度の形成に関する日本と中国との比較
3. 金融秩序の維持に関する銭荘の自助努力
4. おわりに
参考文献

第3章 資源配分の効率性と所得分配の公正から見た
最適通貨圏

大瀧雅之
1. はじめに:最適通貨圏理論の復習を兼ねて
2. モデル
3. 中央銀行間の金融政策ゲームと共通通貨圏の必要性
3.1 資本の国際移動の自由化と資源配分の非効率・所得分配の不公正
3.2 最適通貨圏
4. おわりに
参考文献

第2部 金融危機と金融規制


第4章 金融危機と市場型間接金融
——「影の銀行システム」の経済分析

池尾和人
1. はじめに
2. アメリカ金融危機のマクロ経済的背景
3. サブプライム・ローン問題の発生
4. 全面的な信用危機への拡大
5. 影の銀行システムのモデル分析
6. 市場型間接金融の将来に向けて
参考文献

第5章 リーマン・ショック後の金融規制と金融システム
——バーゼルIIIの批判的検討

花崎正晴
1. はじめに
2. 金融規制の論拠とバーゼル規制の展開
2.1 銀行業の特殊性
2.2 銀行業における規制の意義
2.3 バーゼル規制の展開
3. 金融システムをめぐる論点
3.1 市場型と仲介型の概念比較
3.2 「貯蓄から投資へ」の疑問
4. リーマン・ショックとバーゼルIII
4.1 リーマン・ショック
4.2 リーマン・ショック後の金融規制動向
4.3 バーゼルIII
5 金融規制の弊害
金融取引の新しいパラダイム
今後の金融規制の方向性
参考文献
付表1 アメリカ発金融危機のクロノロジー
付表2 リーマン・ショック以降の金融規制をめぐる動向

第6章 証券化市場と金融危機後の規制強化

原田喜美枝
1. はじめに
2. グローバル金融危機後の規制強化
2.1 証券化批判までの流れ
2.2 日本の証券化市場に関する期制動向
2.3 監督当局の集まりによる議論
3. 日米証券化市場の相違
3.1 アメリカの証券化市場
3.2 日本の証券化市場と日本の固有性
3.3 市場の違いと規制の同質化
4. おわりに
参考文献
付録A 2つのABCP
付録B 日米RMBSの違い
付録C 優先劣後構造の作り方

第7章 会計制度の変更の金融機関への影響
——IFRS導入に向けての再考

有岡律子
1. はじめに
2. IFRS導入の議論の経緯
3. 検証方法の検討
4. 先行研究
5.IFRSについて
5.1 主な変更点の概要
5.2 金融商品会計と利益
6 分析
6.1 純利益と包括利益の推移
6.2 利益の持続性
6.3 利益と株価
7 おわりに
参考文献

第3部 日本における不良債権問題


第8章 問題企業の復活
——「失われた20年」の再検証

中村純一・福田慎一
1. はじめに
2. 「ゾンビ企業」の識別
3. 多項ロジット・モデル
3.1 質的従属変数の選択
3.2 説明変数の選択
3.3 異常値処理
3.4 基本統計量
4. 健全企業への復活要因
4.1 1995〜2008年度の推計結果
4.2 期間分割した推計結果
4.3 業種別の推計結果
5. おわりに
参考文献

第9章 不良債権処理への影響要因について

随清遠
1. はじめに
2. 不良債権処理に関する環境変化
3. 関連研究
4. モデル分析
5 実証結果
5.1 推計方法と推計期間
5.2 被説明変数と説明変数
5.3 推計結果
5.4 追加推計
5.5 再検討
6 おわりに
参考文献

索引
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