東京大学社会科学研究所

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研究

所員の著書

宇野重規・井上彰・山崎望(編)
『実践する政治哲学』
(ナカニシヤ出版, 2012.03)

新刊著者訪問にて宇野重規教授にインタビューしています。

第I部 社会を読み解く


1 喫煙の自由とその限界

児玉 聡
一 喫煙は個人の・自由であるため公共空間で規制はしない
二 公共空間では規制し、私的空間でしか喫煙はできない
三 私的空間でも公共空間でも禁煙

2 〈私〉時代の教育と政治

宇野重規
一 「学びからの逃走」?
二 人はなぜ学ばなければならないのか
三 〈私〉時代の教育
四 教育とデモクラシー

3 ポスト世俗主義のアイデンティティ・ポリティクス

高田宏史
一 公共領域における宗教の「再」 問題化
二 ポスト世俗主義の政治哲学概観
三 日本人ムスリムの歴史
四 現代「日本人ムスリム」のアイデンティティ問題
五 「異化を通じた統合」 を目指して

4 永住外国人の参政権

遠藤知子
一 市民権と民主的権利
二 民主的正統性
三 ナショナルな共同体と政治的自己決定
四 日本における外国人参政権

第II部 国境を越える


5 平和主義の実践的可能性

松元雅和
一 定義と批判
二 平和主義の強度
三 平和主義の範囲
四 平和主義者は冷たい理屈屋か

6 グローバルな正義の義務と非遵守

上原賢司
一 絶対的貧困の根絶というゴールとわれわれの取り組み
二 消極的義務としての世界中の絶対的貧困とのつながり
三 不正な状況下でわれわれに要求されるもの
四 理想と現実のギャップを前にわれわれがなすべきこと

7 ポスト9・11/9・15の安全保障と社会保障

山崎望
一 「帝国」対ナショナリズム?
二 安全保障もしくは「固有」をめぐって
三 社会保障もしくは「所有」をめぐって
四 ポスト主権国家/資本制?
五 闘技民主主義論による寄与

8 ポスト・デモクラシーと新たな政治の生成

五野井郁夫
一 セキュリタイゼーションの逆説と公共空間の閉塞
二 公共空間論の位相Ⅰ
三 公共空間論の位相Ⅱ
四 セキュリタイゼーションによる公共空間の危機
五 闘技民主主義と公共空間の再創造
六 人なきユートピアから「生成の政治」へ

第III部 理論的地平をひらく


9 自然の有限性と自由主義の転回

桑田学
一 持続可能性のための介入と自由主義
二 自由と無限/有限
三 持続可能性の自由主義的な論法

10 熟議民主主義と政治的平等

山田陽
一 熟議民主主義論の射程
二 民主的平等と熟議民主主義
三 公正な協働関係としての熟議民主主義
四 熟議民主主義の制度化とそのゆくえ

11 正義としての責任原理

井上彰
一 ロールズの責任構想
二 ロールズの責任構想をめぐって
三 正義の一般的情況
四 適理性の考慮
五 正義としての責任原理
六 結語

事項索引/人名索引
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