東京大学社会科学研究所

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研究

所員の著書

鶴光太郎・樋口美雄・水町勇一郎(編著)
『非正規雇用改革』
(日本評論社, 2011.06)

2011.6.18更新

はじめに

第1章 非正規雇用問題解決のための鳥瞰図−有期雇用改革に向けて

鶴光太郎
1 イントロダクション
2 非正規雇用に極端に「しわ寄せ」されたリーマン・ショック後の雇用調整とセイフティネットの拡充
3 派遣労働が問題なのか:規制強化の評価
4 非正規雇用問題の根幹にある有期雇用
5 有期雇用の現状と増加の背景
6 有期雇用増大の生産性への影響
7 有期雇用改革に向けて
8 有期雇用改革:具体的な提言
9 所得再分配政策からみた政府の関与のあり方

第2章 派遣労働者の生活と就業−RIETIアンケート調査から

大竹文雄・奥平寛子・久米功一・鶴光太郎
1 アンケート調査の目的
2 『RIETIアンケート調査』のサンプル及び手法
3 雇用形態別の特徴
4 雇用形態の変化
5 経済危機の影響
6 まとめ

第3章 非正規労働者はなぜ増えたか

浅野博勝・伊藤高弘・川口大司
1 はじめに
2 非正規労働者とその定義
3 需要−供給分析
4 企業データを用いた需要サイドの分析
5 結語に代えて

第4章 非正規労働者の希望と現実−不本意型非正規雇用の実態

山本勲
1 はじめに
2 データで見る非正規雇用の実態
3 不本意型非正規雇用の主観的効用
4 おわりに

第5章 人々はいつ働いているか?−深夜化と正規・非正規雇用の関係

黒田祥子・山本勲
1 はじめに
2 理論的背景
3 データ
4 就業時間帯
5 非正規就業の深夜化はなぜ起こったか
6 おわりに

第6章 派遣労働者に関する行動経済学的分析

大竹文雄
1 はじめに
2 派遣労働に関する経済学的分析
3 派遣労働者の時間割引率
4 派遣経験の決定要因
5 おわりに

第7章 派遣労働は正規雇用への踏み石か、それとも不安定雇用の入り口か

奥平寛子・大竹文雄・久米功一・鶴光太郎
1 はじめに
2 先行研究
3 データの推定方法
4 基本推定の結果
5 まとめ

第8章 貧困と就業ーワーキングプア解消に向けた有効策の検討

樋口美雄・石井加代子・佐藤一磨
1 はじめに
2 貧困の定義と利用するデータ
3 KHPSにみる貧困と就業のダイナミズム
4 KHPSにみる就業形態のダイナミックス
5 KHPSにみる就業形態のダイナミックスと自己啓発の効果
6 失業者に対する支援の効果
7 まとめ

第9章 「多様な正社員」と非正規雇用

守島基博
1 はじめに
2 これまでの研究
3 区分を設ける企業の人事管理上の特徴
4 多様な正社員施策と従業員意識
5 最後に

第10章 規制強化に向けた動きと直視すべき現実

小嶌典明
1 はじめに
2 労働力調査にみる非正規雇用の現状
3 雇用動向調査にみる非正規雇用の現状
4 立法・行政の動向とその問題点

第11章 「同一労働同一賃金」は幻想か?—正規・非正規労働者間の格差是正のための法原則のあり方

水町勇一郎
1 はじめに−問題の所在
2 法原則の形態労働統合型社会的企業とその類型
3 法原則の内容・性質
4 むすび−本章の要約と今後の方向性

第12章 有期労働契約法制の立法課題

島田陽一
1 はじめに
2 有期雇用労働に関する基礎的考察
3 日本の雇用慣行と有期労働契約
4 有期労働契約法制の立法課題の検討
5 事例研究—ワイズ・グループ
6 イギリスにおける市民民主主義の可能性

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