東京大学社会科学研究所

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研究

所員の著書

阿部武司・中村尚史(編著)
『講座・日本経営史2 産業革命と企業経営 1882〜1914』
(ミネルヴァ書房, 2010.02)

第1章 日本の産業革命と企業経営——概説

阿部武司・中村尚史
Ⅰ 日本の産業革命と後発工業化
Ⅱ 産業革命期におけえる会社企業の担い手

第2章 生産組織と労働組織と企業文化

中林真幸
Ⅰ 企業の時代
Ⅱ 近代的な生産技術の移転と普及
Ⅲ 金融市場と労働市場
Ⅳ 近代資本主義企業の組織
Ⅴ 情報の構造と組織の構成

第3章 生産技術と労働——近代的綿紡織企業の場合

阿部武司
Ⅰ イギリスにおける展開
Ⅱ アメリカにおける展開
Ⅲ 日本における展開−大阪紡績会社の事例を中心に
Ⅳ 日本の工業化初期における技術導入と労働の特徴

関 説 分散型生産組織の論理

谷本雅之
Ⅰ 産業発展と小規模生産者
Ⅱ 工場制論争
Ⅲ 農村織物業と問屋制かない工業
Ⅳ 都市小工業の新展開
Ⅴ 分散型生産組織の労働力基盤

第4章 日本における近代企業の生成

中村尚史
Ⅰ 近代企業生成をめぐる制度・組織・統治構造
Ⅱ 法制度と会社企業
Ⅲ 大企業組織の生成
Ⅳ 産業革命期の企業統治

関 説 欧米における近代企業の成立

鴋澤歩
Ⅰ 「近代企業」とは
Ⅱ 「近代企業」観の受容と発展
Ⅲ チャンドラー批判と欧州の経験
Ⅳ 近代企業成立の意義

第5章 総合商社の展開

大島久幸
Ⅰ 総合商社の競争力
Ⅱ 産業革命期における総合商社の展開
Ⅲ 第一次世界大戦期における商社ブームと破綻
Ⅳ 両大戦期における総合商社
Ⅴ 総合商社と諸機能

関 説 外国商人の活動

杉山伸也
Ⅰ 通商条約と貿易制度
Ⅱ 居留地貿易の状況
Ⅲ 輸入貿易取引−綿糸。生金巾と砂糖
Ⅳ 転換期としての1880年代
Ⅴ 「居留地貿易制度」の機能

第6章 人的資源の形成と身分制度

市原博
Ⅰ 「学歴身分制度」の問題点
Ⅱ 造船業
Ⅲ 鉄鋼業−八幡製鉄所
Ⅳ 電機産業−芝浦製作所
Ⅴ 2種類の人材形成と身分制度

第7章 企業金融の形成

石井寛治
Ⅰ 問題の所在
Ⅱ 財閥系企業−同族による自己金融的蓄積
Ⅲ 鉄道・海運業−資本市場の形成と活用
Ⅳ 綿糸紡績行−資本市場と銀行取引
Ⅴ 製糸業−売り込み問屋金融の基軸的役割
Ⅵ 織物業−原料糸商・織物商の信用供与
Ⅶ 直接金融を支えた銀行信用

関 説 第一次世界大戦前のロンドン金融市場と日本企業

鈴木俊夫
Ⅰ マーチャント・バンクと外債発行
Ⅱ ロンドン金融市場と対日投資
Ⅲ ベアリング商会の対日投資
Ⅳ ベアリング商会に対する日本側の対応
Ⅴ 日露戦争後の対日投資ブームと投資家

第8章 日本の工業化と産業組織

岡崎哲二
Ⅰ 分析枠組みと課題
Ⅱ 工業化と工場制
Ⅲ 市場構造
Ⅳ 企業動態市場構造の形成−綿紡績業のケース
Ⅴ カルテルの形成と機能
Ⅵ 結論−市場構造、企業動態、カルテル

第9章 企業家ネットワークの形成と展開
——明治期における地域経済の興隆と担い手

鈴木恒夫・小早川洋一
Ⅰ 明治期の株式会社
Ⅱ 要素ネットと企業家ネットワークの特徴
Ⅲ 名古屋市における3つのネットのケーススタディ
Ⅳ 企業家ネットワークの形成論理と企業家の所得

索 引

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