第4回ワークショップ:「法学の方法ー価値基準を求めて:Methods of Jurisprudence: In Quest for Standards of Values」
報告者:田中亘(社会科学研究所)
日時:2021年7月20日(火)15時~16時40分
場所:オンライン開催
対象:一般公開
報告要旨:法学では、様々な法律問題について、関連する法令の規定をどのように解釈することが望ましいか(解釈論)、あるいは、その問題について新たな立法をするとすれば、どのような法令の規定を設けることが望ましいか(立法論)を議論している。では、そうした法律論において、法の「望ましさ」は、どのような基準によって評価されているか、あるいは、されるべきであろうか。本報告では、効率性(「富の最大化」)を法制度の唯一の評価基準とすることを提唱した Posner 及び、社会厚生を唯一の評価基準とすることを提唱する Kaplow and Shavell の主張と、それらに対する批判を検討することを通じ、法律論がよるべき評価基準の問題を議論する。