第7回研究会開催(思想と歴史)報告者:関口佐紀(早稲田大学)・柳愛林(東京大学)
日時:2022年11月24日(木)15:00-16:40
場所:オンライン(Zoomミーティング)
タイトル:政治思想における過去の受容と継承:Reception and Succession of the Past in Political Thought
司会・討論:古田拓也(名古屋大学)
討論:上村剛(日本学術振興会)
対象:一般公開
報告要旨:明治日本を研究する政治思想史家にとって、「受容」は最も重要なアプローチのひとつである。福澤諭吉がギゾーとバックルをいかに受容したのか、中江兆民がルソーをいかに受容したのか――これらの問いは、明示的にであれ、暗黙裏にであれ、様々な形で提示されてきた。しかし、「受容」が重要なのは、日本の政治思想史に限られない。西洋と呼ばれる地域においても、ローマやギリシアの著述家が繰り返し参照され、利用され、受け入れられ、あるいは非難されてきた。言い換えると、「受容」は、日本であれ西洋であれ、政治思想史を論じる上で、非常に有益な方法を提供しているのである。本ワークショップでは、報告者二人と司会者およびコメンテーターが、日本と西洋、そして現代の政治理論家を材料に、いかに「受容」が政治思想史の重要な一部を構成しているかを明らかにする。