研究
社研セミナー
西中欧の政治発展を考える
平島健司(社会科学研究所)
日時:2023年2月14日(火)15時~16時40分
場所:オンライン(Zoom)
参加方法:所外の方はこちらのお申込フォームからお申込ください。前日にZoomのURLを送付いたします。
(申込締切日:2月13日 16:00)
報告要旨
コーポラティズムの比較研究で著名となったドイツの政治学者ゲルハルト・レームブルッフ(Gerhard Lehmbruch)は、「多数決主義 majoritarian」ではない「団体主義的・交渉デモクラシー korporative Verhandlungsdemokratie」の提唱者としても知られている。ウェストファリア条約の平和令を共通の歴史的経験とする「西中欧 Westmitteleuropa」諸国は、民主政の固有な一類型を構成する、と唱えたのである。しかし、これらの国々は、実際にはどのような道を辿って交渉デモクラシーへと到達したのだろうか。彼の議論を出発点とし、西中欧の政治発展を振り返って考察する上での着眼点や問題点、またその現代的意義について論じてみたい。
参考論文
- ・ゲルハルト・レームブルッフ『ヨーロッパ比較政治発展論』東大出版会、2004年.
- ・平島健司「西中欧の政治を考える」『社会科学研究』71巻1号(2020年)
https://jww.iss.u-tokyo.ac.jp/jss/71/01/jss7101_121138.html - ・同「ライン川流域における近代国家の成立」『社会科学研究』72巻1号(2021年)
https://jww.iss.u-tokyo.ac.jp/jss/72/01/jss7201_207227.html - ・同「自由主義と立憲国家-西中欧における自由主義の遺産-」『社会科学研究』73巻2号(2022年)
https://jww.iss.u-tokyo.ac.jp/jss/73/02/jss7302_075094.html - ・同「自由主義と「文化闘争」-西中欧におけるカトリック政党の成立-」ISS ディスカッションペーパーシリーズ2022年9月 J-242(『社会科学研究』74巻に発表予定.閲覧を希望される方は報告者までお申し出ください.最新版のファイルをお送りします.)hirashim@iss.u-tokyo.ac.jp