案内
シンポジウム
研究推進におけるURAの意義と多様性―文系機関での可能性を探る
近年、研究活動における競争的資金の重要度の増大、コンプライアンスの厳格化、国際化の進展などを背景に、研究推進支援業務を担うリサーチ・アドミニストレーター(URA, university research administrator)の役割が注目を集めています。日本でもURAを配置する研究機関が増えつつあるのに加え、URAの在り方や必要とされるスキルについて多くの議論が行われ、URAの専門職化も模索されています。ただし、その多くは研究活動の規模が大きい理系分野を対象とするものです。
本シンポジウムでは、特に文系研究機関において研究力を強化する上で何が必要かという点に着目し、URA業務の実態や意義、課題について検討します。先駆的な取り組みを行ってきたURAの方々のお話をうかがうとともに、日米でのURA業務についての調査結果を報告し、そこから浮き彫りになるURAの多様性と今後の可能性を探ります。
<『文部科学教育通信』338号(2014年4月28日)pp.38-39に当シンポジウムに関する記事が掲載されました。>
主 催: 東京大学社会科学研究所研究戦略室
- 日時: 2014年3月18日(火)13:00~16:40
- 場所: 東京大学情報学環 福武ホール福武ラーニングシアター
- 参加費: シンポジウム・レセプションともに無料
- 13:00-13:10
- 開催挨拶 石田浩(東京大学社会科学研究所 所長)
- 13:10-14:50
- 報告
URA の意義と今後の展望:理系機関での実績を踏まえた一つの観点
石井哲也
(北海道大学安全衛生本部 生物系担当特任准教授)
研究者支援としてのURAの多様性:文理/キャリア/裁量への着目
堤孝晃
(東京大学社会科学研究所 学術支援専門職員)
米国の文系研究所におけるURAの役割:現地調査報告
杉之原真子
(東京大学社会科学研究所 特任研究員)
文系機関におけるURAの可能性について:実際の支援を通じて
村上壽枝
(東京大学政策ビジョン研究センター 特任専門職員/リサーチ・アドミニストレーター)
司会:中村圭介
(東京大学社会科学研究所 副所長・研究戦略室室長)
- 14:50-15:10
- 休憩
- 15:10-15:40
- コメント
トーマス・ブラックウッド
(マサチューセッツ工科大学 MITジャパン・プログラム プログラムコーディネーター)
山本眞一
(桜美林大学大学院大学アドミニストレーション研究科 教授)
森田朗
(学習院大学法学部 教授)
- 15:40-16:40
- コメントへの応答/ディスカッション
- 16:50-18:00
- レセプション