東京大学社会科学研究所

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自己点検・自己評価報告 各所員の研究活動

西川真規子

1.経歴

1966年 6月8日生まれ
1989年3月 大阪大学経済学部経済学科卒業
1989年4月 株式会社三菱銀行入行
1991年7月~93年6月 オックスフォード大学セント・キャサリンズ・カレッジ
(1992年6月) ヨーロッパ研究ディプロマ取得
(1993年10月) 社会学修士号取得
1993年10月~97年3月 オックスフォード大学 ナフィールド・カレッジ
(1997年7月) 社会学博士号取得 この間の奨学金及び研究費:Nuffield Funded Studentship, Overseas Studentship Award(英国政府,Oxford大学),(財)松下国際財団 
1997年4月~98年3月 東京都立労働研究所研究員
1998年4月 東京大学社会科学研究所助手

2. 専門分野

比較現代経済大部門,専門分野:経済社会学

3. 過去10年間の研究テーマ

  1. 労働市場における男女格差の日英比較
  2. 非典型雇用に関する研究

4. 1998年度までの主要業績

  1. 博士論文 Occupational Sex Segregation: A Comparative Study between Britain and Japan, University of Oxford, 1997年7月, 289頁
  2. 「日英の男女賃金格差とその要因」『労働研究所報』No.19、東京都立労働研究所、1998年3月、39‐47頁
  3. 『仕事と生活の両立:非正社員型就業形態の生活両立型就業としての可能性と有効性』Discussion Paper Series、 J‐80、1998年12月、53頁
  4. 『多様化か二極化か:事業所における非正社員型就業形態の活用とその方向性』 Discussion Paper Series、J-81、1999年1月、44頁 非典型雇用に関する研究

5. 社会科学研究所における自己の研究分野と研究活動の位置づけ

  1. 私は英国オックスフォード大学で大学院教育を受け、日本に帰国し、社会科学研究所の助手となった。私が博士課程を学んだナフィールド・カレッジでは、大規模調査に基づいた国際比較研究やその調査手法、分析手法の研究が盛んであった。私も幾つかの大規模調査を2次分析し、日英の比較研究を行った。その際の経験-国際比較上の問題点、国際比較における社会調査データの応用-は、現在参加している研究所のグループ共同研究 『JGSS実施準備会』及び『2次分析研究会』に生かせているのではと考えている。また、『JGSS実施準備会』においては、社会科学研究所教授である仁田道夫、佐藤博樹、石田浩各氏、及び助教授であった松井博氏から、社会調査の方法・実施について多くの貴重な知識を得ることができた。
  2. 私が大学院生活を過ごした英国では、博士号取得後の若手研究者のうち、直ぐに「就職」せず、その後2、3年大学でJunior Research Fellow等の形で更に研究内容を深める者もおり、その為の環境が整っていた。日本では、機会の面でも意識の面でもこのような選択が難しいような気がする。そのような中で、社会科学研究所は私に博士課程までの研究を整理し今後どのように発展させていくかを考えることのできる貴重な環境と時間を与えてくれている。特に環境面では、各種研究会、セミナー等を通じて私の専門分野以外で社会科学の研究をしている方々の研究にふれる機会もあり知的刺激となっている。

6. 今後の研究テーマ

  1. 生活と仕事の関わり合い
    Interaction between paid work and life outside paid work
    生活と仕事の関わり合いを雇用関係の変遷に注目して捉える。
  2. 就業意識の変化
    Changes in work orientations
    就業者内部の構造的変化(ホワイトカラー化、女性化、高学歴化、高齢化等)と就業意識の変化との関連性を実証的に検討する。

7. 主な教育活動

  1. なし

8. 所属学会

日本労使関係研究協会,日本社会学会

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