ほとんど島(Presqu'ils)から川を越えると、河岸段丘が連なる場所があり、そこは古いリヨン(Vieux Lyon)と呼ばれています。
ここは名所旧跡が多いところです。写真はSt.Jean Cathedral、たしか12世紀頃の建造で、内部も見事です。
St.Jean Cathedralの正面あたりから坂を上がっていくとFouviereと呼ばれる小高い丘のうえの地域です。ここからはリヨンの街を一望にできます。
Fourviereの丘に街を見下ろすように建っているのがFourviere Basilicaです。
再びVieux Lyonにて。
Vieux Lyonから北へ行くと、赤十字(Croix Rousse)という昔絹織物業が栄えた地域があります。
その広場にそびえるJ.M.Jacquardの像です。
Jacquardは織物工場にある織機の上に付いた「ジャカード装置」、およびそれを使って作られた織物「ジャカード織」にその名を永遠にとどめています。
ジャカード装置とは何か。それは穴の空いた板や紙の指示にもとづき、織物の縦糸を操作することで複雑な模様の織物を自動的に作ることを可能にする装置です。Jacquardは1806年にこれを発明したとのことですが、穴の空いた板に模様を記録するというのはまさに後年のパンチカードに先鞭をつけた偉大な発明というべきでしょう。
ちなみに、業界では「ジャカード」「ジャガード」等の呼び方が一般的ですが、フランス人だから正確には「ジャカール」さんだったということをここへ来て初めて知った次第。