2014年度 規制政策(公共政策大学院)・規制の経済学(経済学部)

担当者

松村敏弘

お知らせ

・この講義は試験を含め全て修了しました。半年間にわたり熱心に講義に参加してくれてありがとう。 講義に熱心に参加してくれ、試験まで受けてくれた学生は、卒業まではもちろん、卒業後も当然の権利として いつでも講義内容に関して質問にいらしてください。歓迎します。 講義に関して質問があればメールで問い合わせて下さい。
・このホームページで公開されている資料はあくまで講義を前提とした資料です。 資料だけで完結するものではなく、 講義中の説明を聞くことを前提として作成されたものですので、その点ご了解ください。

科目概要

政府による民間活動の規制に関して、規制の意義、方法、規制形成のメカニズムなどを学び、経済学的分析を行う。経済的規制と社会的規制の双方を取り扱う。 講義は大きく2つの部分に分かれる。
第1部では、基礎となる経済理論を概観し、この分析道具を駆使して、 規制政策の背後にある基本的な原理を経済学的に明らかにする。ここで扱うトピックは、混雑料金、ピークロード料金、 ラムゼイ料金、規制の政治経済学、公正報酬率規制、プライス・キャップ規制とインセンティブ規制、情報の非対称性のもとにおける規制政策である。 第2部では、エネルギー、通信、石油、運輸産業などの具体的な規制産業を取り挙げて、なぜそもそも規制が必要か、規制がどのような経済効果を持つか、現行の規制の問題点は何か、 望ましい規制の体系はどのようなものであるか等を解説する。更に産業横断的な環境規制、安全規制の問題も取りあげる。

成績評価

第1回の講義で詳しく説明します。

教科書

Viscusi, W. K., J. E. Harrington, and J. M. Vernon Economics of Regulation and Antitrust, 4th Edition MIT Press, 2005.

参考文献

鶴田俊正・糸田省吾・日下部聡編『産業再生と企業結合:課題-政策-ルール』NTT出版(2004)
奥野正寛・鈴村興太郎・南部鶴彦編 『日本の電気通信-競争と規制の経済学』日本経済新聞社(1993)
依田高典 『ネットワーク・エコノミクス』日本評論社(2001)
橘川武郎『日本電力業発展のダイナミズム』名古屋大学出版会(2004)
八田達夫・田中誠編『電力自由化の経済学』東洋経済新報社(2004)
奥野正寛,篠原総一,金本良嗣編『交通政策の経済学』,日本経済新聞社,(1989).

講義予定(随時変更の可能性あり)

第 1回 (10月 1日) Introduction:ミクロ経済学の概観とこの講義の位置づけ
第 2回 (10月 8日) 費用便益分析・規制影響評価と行動経済学
第 3回 (10月15日) 寡占モデルの基礎と規制1
第 4回 (10月22日) 寡占モデルの基礎と規制2
第 5回 (10月29日) 市場の競争度と経済厚生
第 6回 (11月 5日) 規制の基礎理論
第 7回 (11月12日) 自然独占
第 8回 (11月19日) ネットワーク外部性とスイッチングコスト 
第 9回 (11月26日) 垂直統合、不可欠設備と接続規制
第10回 (12月 3日) 電力市場における規制と電力システム改革
第11回 (12月10日) 都市ガス市場における規制と競争創造政策
第12回 (12月17日) モノのインターネット化と情報通信産業における規制
第13回 ( 1月 7日) 運輸・交通産業における規制とスマートコミュニティ
第14回 ( 1月14日) 環境・エネルギー政策と規制

講義資料

スライド1.ppt 10月1日使用
スライド2.ppt 10月8日使用
スライド3.ppt 10月15、22日使用
スライド4.ppt 10月29日使用
スライド5.ppt 11月5日使用
スライド6.ppt 11月12日使用
スライド7.ppt 11月19日使用
スライド8.ppt 11月26日、12月3日使用
スライド9.ppt 12月10日、17日使用
スライド10.ppt 12月17日、1月7日使用
スライド11.ppt 1月7日使用予定
スライド12.ppt 1月14日使用
スライド13.ppt

事務書類

遅刻・早退・欠席届(事前提出用).docx
遅刻・早退・欠席理由書(事後提出用).docx
登録票.docx