研究活動

プロジェクトセミナー

EU研究とガバナンス・アプローチ

報告要旨

1990年代半ば以降、広く人口に膾炙するようになった「ガバナンス」は、極めて多義的な概念でもある。本報告では、A・ベンツにならって政治学におけるガバナンス・アプローチを確認した後、市場統合の完成やマーストリヒト条約の発効(1993年)を背景として「ガバナンス転回」をとげたEC/EU研究を概観する。「マルチ・レベル・ガバナンス」や「ネットワーク・ガバナンス」などの議論が浮き彫りにしたEUの特質と問題点、ならびにEUの「独特な」政治体制の歴史的生成など、ガバナンスの視角からは必ずしも明らかにしえないEUの側面ないし視角がもつ限界についても考えてみたい。

Hirashima2.jpg Hirashima1.jpg

          
このページの先頭へ