松村敏弘
・この講義は試験を含めて全て修了しました。半年間にわたり熱心に講義に参加してくれてありがとう。
講義に熱心に参加してくれた学生は、卒業まではもちろん、卒業後も当然の権利として
いつでも質問にいらしてください。歓迎します。
・このホームページで公開されている資料はあくまで講義を前提とした資料です。
資料だけで完結するものではなく、
講義中の説明を聞くことを前提として作成されたものですので、その点ご了解ください。
政府による民間活動の規制に関して、規制の意義、方法、規制形成のメカニズムなどを学び、経済学的分析を行う。経済的規制と社会的規制の双方を取り扱う。
講義は大きく2つの部分に分かれる。
第1部では、基礎となる経済理論を概観し、この分析道具を駆使して、
規制政策の背後にある基本的な原理を経済学的に明らかにする。ここで扱うトピックは、混雑料金、ピークロード料金、
ラムゼイ料金、規制の政治経済学、公正報酬率規制、プライス・キャップ規制とインセンティブ規制、情報の非対称性のもとにおける規制政策である。
第2部では、エネルギー、通信、石油、運輸産業などの具体的な規制産業を取り挙げて、なぜそもそも規制が必要か、規制がどのような経済効果を持つか、現行の規制の問題点は何か、
望ましい規制の体系はどのようなものであるか等を解説する。更に産業横断的な環境規制、安全規制の問題も取りあげる。
第1回の講義で詳しく説明します。
Viscusi, W. K., J. E. Harrington, and J. M. Vernon Economics of Regulation and Antitrust, 4th Edition MIT Press, 2005.
鶴田俊正・糸田省吾・日下部聡編『産業再生と企業結合:課題-政策-ルール』NTT出版(2004)
奥野正寛・鈴村興太郎・南部鶴彦編 『日本の電気通信-競争と規制の経済学』日本経済新聞社(1993)
依田高典 『ネットワーク・エコノミクス』日本評論社(2001)
橘川武郎『日本電力業発展のダイナミズム』名古屋大学出版会(2004)
八田達夫・田中誠編『電力自由化の経済学』東洋経済新報社(2004)
奥野正寛,篠原総一,金本良嗣編『交通政策の経済学』,日本経済新聞社,(1989).
第 1回 (10月 2日) Introduction:ミクロ経済学の概観とこの講義の位置づけ
第 2回 (10月 9日) 費用便益分析・規制影響評価と行動経済学
第 3回 (10月16日) 寡占モデルの基礎と規制1
第 4回 (10月23日) 寡占モデルの基礎と規制2
第 5回 (10月30日) 市場の競争度と経済厚生
第 6回 (11月 6日) 規制の基礎理論
第 7回 (11月13日) 自然独占
第 8回 (11月20日) ネットワーク外部性とスイッチングコスト
第 9回 (11月27日) 垂直統合、不可欠設備と接続規制
第10回 (12月 4日) 電力市場における規制と電力システム改革
第11回 (12月11日) 都市ガス市場における規制と競争創造政策
第12回 (12月18日) モノのインターネット化と情報通信産業における規制
第13回 ( 1月 8日) 運輸・交通産業における規制とスマートコミュニティ
第14回 ( 1月15日) 環境・エネルギー政策と規制
第15回 ( 1月22日) 予備:公企業と民営化政策環境・エネルギー政策と規制
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