第10回社研シンポジウム

20世紀日本の農村社会の研究——生活と文化の視点から——

2000年3月21日(火) 〜 22日(水)   於:東京大学山上会館

目的と内容

 このシンポジウムの目的は、これまで近代日本の農村史研究を精力的に行ってきた内外の研究者を集め、日本農村の特質を比較史的観点をふまえつつ、明らかにすることである。

 周知のように、20世紀日本の農村の変化は、先進諸国の中でも最も激しいものであった。本シンポジウムでは農村社会の変化のいくつかの節目に焦点を当て、そこで生活している人々の生活・意識の変化を中心に報告する。もちろん農村対策=政策も報告の対象とされるが、その場合でも農民達がいかに政策に対応したか、あるいは反応しなかったかに報告の力点が置かれる。こうした視点から20世紀日本の農村史を通観した研究は、これまでなかったし、ましてや国際共同研究として日本農村史をまとめたものはない。日本側研究者の実証研究の成果と、相手側研究者の比較史的視点を基礎とする研究を突き合わせることにより、新しい日本農村社会史像を得たい。

 なお、このシンポジウムは東京大学学術研究奨励資金による国際共同研究経費を得て開催されることを記しておきたい。

シンポジウムの構成

3月21日 9:30 - 16:30

広渡 清吾 (社会科学研究所 所長)

開会挨拶

[第一部] 20世紀日本の農村と農民

Ann WASWO (Oxford University)

"The Countryside in Modern Japanese History"

西田美昭 (社会科学研究所)

「日本農民生活史 1900年代〜1990年代」

大門正克 (都留文科大学)

「近代日本の農村女性 1930年代〜1950年代」

[第二部] 戦前日本の農村振興運動

筒井正夫 (滋賀大学)

「明治期の地方改良運動と農民」

Kerry SMITH (Brown University)

"Building the Model Village: Rural Revitalization and the Great Depression"

3月22日 9:30 - 17:00

[第三部] 昭和恐慌期・第二次大戦期の日本農村と植民地

Sandra WILSON (Murdoch University)

"Alternative Visions: Manchuria in the Japanese Imagination, 1931-33"

加瀬和俊 (社会科学研究所)

「凶作対策の諸相と農民意識」

森 武麿 (一橋大学)

「戦時下日本農村と植民地」

[第四部] 戦後日本の農村と農民

John KNIGHT (Queen's University of Belfast)

"The Environmental Village? Reflections on Fieldwork in KUMANO"

Raymond JUSSAUME (Washington State University)

"The Past and Future of Japanese Part-Time Farming"

東京大学 社会科学研究所

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