社研セミナー

「日本の産業革命とグローバル化―『海をわたる機関車』によせて―」
中村 尚史(社会科学研究所)

日時:2016年12月13日 15時00分-16時40分
場所:センター会議室(赤門総合研究棟5F)

報告要旨

 本報告は、19世紀末に急速に進展した日本の産業革命を、第一次グローバル化といわれる当時の国際環境に注目しながら再考することを目的としている。報告者は従来、日本の産業革命の内発的な契機に焦点を当てた研究を行ってきた。その結果、当該期の日本では、全国各地に蓄積された資本と人的資源を有効に用い、先進国から導入した機械・技術や組織を活用して短期間で産業革命を成し遂げたことが明らかになった。しかし、こうした「後発性の優位」を発揮するためには、最先端の機械や技術が、海外から円滑に供給されることが必要である。
 そこで本報告では、日本の産業革命の国際的契機を、鉄道車輌の事例に即して検討する。具体的にはまず、産業革命に関する報告者のこれまでの研究を紹介し、次に拙著『海をわたる機関車: 近代日本の鉄道発展とグローバル化』(吉川弘文館、2016年)の論点整理を行う。そして最後に日本の産業革命研究の今後の課題について議論してみたい。

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