東京大学社会科学研究所

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研究

所員の著書

石田 浩監修・佐藤 香編
『格差の連鎖と若者 第3巻 ライフデザインと希望』
(勁草書房, 2017年3月)

2017.5.10更新

シリーズ刊行のことば[石田浩]

序章 パネル調査がみてきた若者たちの自立への歩み[佐藤香]

  1. 若者のトランジション問題
  2. 日本の若者がおかれている状況
  3. 「働くこと」にかかわる社会システム
  4. 若者の自立プロセスを明らかにするために

第Ⅰ部 家族とのつながりのなかで考える

第1章 幸せ感からみた若者の多様性─ジェンダーと女性間の違いに着目して[鈴木富美子]

  1. 多様な若者をどう捉えるか
  2. 本研究の特徴と目的
  3. 幸せ感におけるジェンダーの違い
  4. 客観的状況(収入)と主観的状況(幸せ感)による類型の作成
  5. 幸せ感における女性間の違い──類型による分析
  6. おわりに

第2章 何を重視し,どう行動するか─日米の若者の価値観・進路・家族[深堀聰子]

  1. 若者を取り巻く社会環境
  2. データの概要
  3. 日米の高校生の価値観
  4. 高校生の価値観と高校卒業後の予定進路
  5. 高校卒業後の価値観と職業キャリア形成・家族形成
  6. おわりに

第3章 親元にとどまる若者─のしかかる「重層的な支出」[伊藤秀樹]

  1. 親との同居と経済的な困難
  2. データの概要
  3. 誰が親と同居しているのか
  4. 親と同居する若者の事情
  5. 重層的な支出へと水路づける社会の構図
  6. 「依存」された結果としての親との同居

第Ⅱ部 社会とのつながりのなかで考える

第4章 若者の描く将来像─キャリアデザインの変容[元治恵子]

  1. 若者を取り巻く状況
  2. 若者の描く将来
  3. データと変数
  4. 自立へのプロセス
  5. 30歳時のキャリアデザイン
  6. 女性のライフコース希望と30歳時のキャリアデザイン
  7. まとめ

第5章 分化するフリーター像─共感されない非正規雇用の若者たち[山口泰史・伊藤秀樹]

  1. 若年非正規雇用問題の解決に向けて
  2. データと変数
  3. 誰が非正規雇用を経験しているのか
  4. 非正規雇用経験者は「自己肯定」をしているのか
  5. フリーター観は若者の間で分化しているのか
  6. 閉じ込められる非正規雇用の若者たち

第6章 投票に行く若者は誰か─雇用形態・不公平感と投票行動[長尾由希子]

  1. 雇用形態の違いと社会参加のひとつとしての投票行動
  2. 調査協力者の状況
  3. 雇用形態別不公平に対する感度の違い
  4. 誰が投票に行くのか
  5. おわりに

第7章 希望は失われているのか?─格差と希望喪失の共犯関係[田辺俊介]

  1. 「希望喪失」として語られる現代日本社会
  2. 「希望」は失われつつあるのか?
  3. 希望に格差があるのか?──希望と社会階層
  4. 希望の効果についての分析
  5. 希望喪失論と階層格差

終章 就労支援から自立支援へ[佐藤香]

  1. 若者たちがおかれている現状
  2. 自立していないのは若者だけなのか
  3. 結びにかえて
付録 分析に使用した調査票の設問一覧
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