東京大学社会科学研究所

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研究

所員の著書

佐藤博樹『人材活用進化論』
(日本経済新聞出版社, 2012年5月)

2012.05.28更新

序章 変革期の人材マネジメントを追う


I 日本型雇用処遇 何が残り,何が変わるのか


第1章 日本型雇用システムと企業コミュニティ

   —国際比較とその行方
1 長期雇用とその行方
2 能力開発とキャリア形成—昇進ルールの変容
3 年功賃金と成果管理—賃金管理の行方
4 企業と仕事へのコミットメント—「会社人間」の形成と変容
5 変容過程にある日本型雇用システム

第2章 企業環境の変化に人事管理・労働政策はどう対応すべきか

1 企業の人事管理の課題と雇用処遇制度
2 人材活用の変化と労働政策・労働法制の課題
3 人事管理や労働政策における新課題

【補論】1960年代,日経連はすでに今日的な人事制度を提案していた

1 年功か能力か揺れ動いた戦後の人事制度
2 戦後まもなくは生活給が中心だった
3 50年代に広がった定期昇給制度
4 技術革新と労働力不足がもたらした変化
5 日経連が示した「第三の道」
6 『能力主義管理』と乖離した現実

Ⅱ 人事管理 迫られる決断


第3章 雇用区分の多元化と賃金管理の新しい課題

1 賃金管理の課題
2 雇用区分多元化の事例
3 企業アンケート調査でみた雇用区分多元化
4 賃金管理における新しい課題

第4章 成果主義・評価制度・人的資源開発の望ましい関係

1 短期的成果主義と人的資源開発
2 人事評価の現状と課題
3 管理職の人事管理機能を高めるには

第5章 ホワイトカラーに裁量労働制を適用するための条件

1 成果主義が機能するための条件とは
2 企画業務型裁量労働制の適用可能範囲
3 働き方の裁量性が鍵

Ⅲ 就業形態と働き方 知られざる多様化の実態


第6章 非典型的労働の実態

   —柔軟な働き方の提供か
1 非典型的労働とは何か
2 柔軟な就業機会の提供か
3 「労働志向」に対応した就業形態の選択

第7章 事務系の派遣スタッフに対応した人材活用と多様な就業意識

1 派遣スタッフの働き方の特徴
2 派遣先や就業実態の特徴
3 選択可能性・両立可能性重視—派遣スタッフの志向
4 働き方の社会的評価の改善が求められる

第8章 変貌する店長と「仕事世界」

1 変わる店長のキャリアと仕事観
2 競争力を支える店長と重要な右腕の育成
3 店舗で働く多様な人々
4 非正社員の人的資源管理
5 営業日・営業時間と労働時間
6 店長の右腕となる人材育成が店舗運営の鍵

第9章 「未経験者歓迎」求人と「正社員登用」機会

1 キャリア形成支援策の不在
2 若年層の正社員と比較した非正社員の育成とキャリア管理
3 「未経験者歓迎」の求人の実態
4 正社員登用の実態
5 人的資源投資を重視する企業が重要

第10章 ものづくりと外部人材の活用

   —競争力基盤の維持のために
1 ものづくり企業における外部人材活用の増加
2 設計部門における外部人材の活用
3 生産部門における人材活用の現状と課題
4 必要とされるメリット・デメリットの検証

【補論】労働者概念と労働者保護の多元化を


Ⅳ 労使関係 問われる存在と新たな役割


第11章 未組織企業における労使関係

   —労使協議制と従業員組織の組織状況と機能
1 未組織企業に関する調査
2 労働組合の存在しない未組織企業の広がり
3 労使協議制と従業員組織の組織状況
4 労使協議制と従業員組織の機能
5 発言型従業員組織と労働組合の組織化

第12章 個別的苦情と労働組合の対応

   —職場の上司と労働組合
1 関われる新しい機能
2 企業内における個人的な苦情などとその処理の現状
3 組合員の個別的な苦情などへの労働組合の対応
4 個別的な不満苦情と労働組合の課題

第13章 権利理解と労働組合

   —組合理解のアピールを
1 労働にかかわる権利の認知度
2 労働組合への加入意向と労働組合の必要性
3 労働者教育の重要性

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