社研卒業生の現在(いま)

永井 暁子 さん

現在、日本女子大学人間社会学部でご活躍されている永井暁子さんに、社研在籍当時や、最近のご様子についてお話を伺いました。

永井暁子さん

写真:背景にあるのはKARAVANAのPia Bech氏の作品

プロフィール

永井 暁子(ながい あきこ)

日本女子大学人間社会学部(准教授)
専門分野:家族社会学

社研在職期間:2005年4月-2007年3月

助教授

 社会科学研究所の前は、現・公益法人家計経済研究所の研究員として働いていました。家計研勤務時代は、社研のデータアーカイブ立ち上げの際に開催されていた既存調査データの公開に関する研究会に参加しており、その後、縁あって社研に採用していただきました。

 研究所の仕事で印象深かったのは希望学プロジェクトと二次分析研究会の開催です。二次分析研究会は1年で終了しましたが『対等な夫婦は幸せか』(永井暁子・松田茂樹 編 勁草書房2007年)の刊行、その後、別のプロジェクトとして継続した研究会による『結婚の壁』(佐藤博樹・永井暁子・三輪哲 編 勁草書房2010年)の刊行等、興味深いプロジェクトに次々と参加できたこと、成果を公表できたことは充実した研究生活を送ることができた証です。社研勤務時代の知り合いは現在でも重要な研究仲間です。私の研究生活にとって貴重な機会を与えてくれたことをとても感謝しています。

 希望学プロジェクトでは、これまでの研究プロジェクトでは出会えなかった異業種の方々と議論をすることができ、学説だけにとらわれない自由な研究方法が新鮮でした。プロジェクトでは釜石調査に参加し、震災前の釜石に何度も訪問いたしました。その後統合された釜石市4高校の卒業生調査をはじめ、釜石の方々に本当にお世話になりました。震災後の釜石調査を含めこれからも釜石を見ていきたいと思っています。

 任期の終了とともに現在勤めている日本女子大学に移りました。社研では学生の指導の機会はほとんどありませんでしたから、日本女子大学が専任教員としての出発点です。ありがたいことに、非常に気持ちの優しい学生が多く毎日楽しく授業をしています。


写真:オーフス市から1時間ほどのところにある
旧市街エベルトフ(Ebeltoft)


写真:幼稚園では屋外活動が多い。雨が降っても外で遊ぶ。

 昨年度は海外研修の機会をいただきデンマークのオーフス市に行ってきました。デンマーク第二の都市で、大学街でもあります。子どもを連れて行ったことでデンマークの子育てについて身近に見ることができました。家庭、幼児教育いずれの場面を見てもデンマークの子どもは幸せだなというのが率直な感想です。


写真:Kunstnerhuset KARAVANA入口のオブジェ

 また、デンマークではアートがとても身近に感じられました。一つの例はKunstnerhuset KARAVANAという障がいのある方の芸術活動の場です。ここは、演劇舞台、音楽バンドスタジオ、アトリエで創作指導があり、自由な活動の場でもあり、地域に開かれています(詳しくはfacebook: Kunstnerhuset KARAVANA)。これから、デンマークでの研究成果を順次発信していきたいと考えています。

希望学プロジェクトでは今後ともよろしくお願い致します。今日はデンマークの話題や写真をありがとうございました。これからのますますのご活躍をお祈りしています。

(2014年7月17日掲載)

最近、嬉しかったことは何ですか?

最近嬉しかったのは、卒業生の結婚式に招かれたことです。結婚することの難しさについては前掲の『結婚の壁』に書かせていただきましたが、授業では家族が抱える困難、家族への支援について講義しておりまして、学生、特にゼミ生は家族に悲観し結婚しなくなってしまうのではないかと心配しておりましたが、年賀状などを見ても20代で結婚する卒業生は少なくありません。卒業生の幸せな顔を見ることは至福の喜びです。

写真:卒業生の結婚式

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