東京大学社会科学研究所

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自己点検・自己評価報告 各所員の研究活動

大瀧雅之

1.経歴

1957年 11月18日生まれ
1981年3月 東京大学経済学部経済学科卒業
1986年4月 神奈川大学経済学部専任講師
1988年4月 同 助教授
1991年4月 青山学院大学経済学部助教授
1996年4月 東京大学社会科学研究所助教授
1996年4月~98年3月 大蔵省財政金融研究所主任研究官
1998年6月~ 経済企画庁経済研究所客員主任研究官

2. 専門分野

比較現代経済大部門,財政金融分野,専門分野: マクロ経済学,景気循環理論,経済 成長理論, 金融論

3. 過去10年間の研究テーマ

  1. 預金金利の自由化とマクロ経済の安定性
  2. 資本移動の自由化とマクロ経済の関連
  3. 人的資本の蓄積と景気循環の関連
  4. 「日本型」資本主義の経済合理性と欧米経済の比較
  5. 所得分配の平等と経済成長の関連
  6. ケインズ理論のミクロ経済学的基礎
  7. ジョン・デューイの教育哲学と人的資本の蓄積

4. 1998年度までの主要業績

  1. 「預金金利の自由化とマクロ経済の安定性」Economic Studies Quarterly Vol.41 No.1 (山崎福寿との共著) 1990年3月、65-77頁
  2. 「金融の国際化と最適金融政策」Economic Studies Quarterly Vol.41 No.4 (山崎福寿、深尾京司との共著) 1990年12月、 336-52頁
  3. 「産業構造の履歴現象と財政政策」『三田学会雑誌』第82巻第2号、1991年7月、195-25頁
  4. 「資本移動の自由化とマクロ経済」『フィナンシャル・レビュー』第19巻、1991、184-201頁
  5. “Accumulation of Human Capital and the Business Cycle”, Journal of Political Economy Vol.101 No.1 (深尾京司との共著) 1993年2月、 73-99頁
  6. 『景気循環の理論 --現代日本経済の構造--』 1994年1月、東京大学出版会 (第37回日本経済図書文化賞受賞)(454頁)
  7. 「埋没費用,リスクシェアリング,及び経済成長」『三田学会雑誌』第88巻2号、1995年7月、 25-60 頁
  8. 「内生的選好と経済成長」『国民経済雑誌』第175号、1997年1月、21-34頁
  9. 『現代マクロ経済動学』(浅子和美との共編著)、東京大学出版会、 1997年(448頁)
  10. 「独占的競争下の一般均衡投資理論」『フィナンシャルレビュー』第42号、1997年6月、4-16頁

5. 社会科学研究所における自己の研究分野と研究活動の位置づけ

専攻分野が重なるスタッフがきわめて少ないために、どれだけ社研全体の研究に寄与できたかは、全く分からない。そもそも社研全体の研究とは何を指すのかが、あまりに漠然としていて私には全く理解できない。またわれわれ近代経済学のディシプリンに従う研究者の研究活動に多くのスタッフは全く無関心・無理解であるので、意見を交換するのに大変難渋しているのが現状である。具体的に云えば、橋本寿朗、河合正弘、松村敏弘の各氏以外との討論で、上記の私の業績に資するものがあったことは稀である。なお社研の研究環境自体はスタッフの構成を別にすれば、大変良好で恵まれていると思う。

6. 今後の研究テーマ

  1. ケインズ理論のミクロ経済学的基礎付け
    Microeconomic Foundation for Keynesian Economics
  2. デューイの教育哲学と人的資本の蓄積
    John Dewey's Philosophy of Education and Accumulation of Human Capital

7. 主な教育活動

  1. 大学院
    東京大学大学院経済学研究科で「マクロ経済学II」の講義を担当した。
  2. 学部
    東京大学教養学部で「経済I」の講義を担当した。
    東京大学教養学部で「全学共通ゼミナール」の講義を担当した。

8. 所属学会

日本経済学会, 金融学会, 統計研究会, Royal Economic Society

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