第29回社研シンポジウム 「Beyond the "Inward-Looking Society" ~『内向き社会』という危機を超えて」を開催しました

2017年8月 1日

 2017年7月25日、東京・青山の東京ウィメンズプラザホールにて、第29回社研シンポジウム「Beyond the "Inward-Looking Society" ~『内向き社会』という危機を超えて」を開催しました。今回のカンファレンスは、「東京大学社会科学研究所 危機対応学プロジェクト」と「政策提言ネットワーク Meridian 180」の共催で行われ、研究者・実務家・市民の皆様など約60名の方のご参加をいただきました。

総合司会は、危機対応学プロジェクトより保城広至(東京大学)です。最初に、東京大学社会科学研究所長・大沢真理より開会のご挨拶をしました。

 第一部では、危機対応学のプロジェクトリーダーである玄田有史より、危機対応学のこれまでの中間報告と、今後の取り組みについてご説明しました。この中では、「4つの視点」や「危機と対応の分類」など、危機対応学の中心的な概念をご紹介しました。

 第二部では、Meridian 180の創設者であるコーネル大学のAnnelise Riles教授、同じくコーネル大学マリオ・エイナウディ国際学センター所長の宮崎広和教授より、Meridian 180の取り組みについてご紹介しました。また、Meridian 180メンバーで弁護士のKim Eric Moric氏より5月にブリュッセルで行われたMeridian 180年次大会についてご報告しました。年次大会の模様を紹介したビデオはこちらです。


 第三部は、Annelise Riles(コーネル大学)、玄田有史(東京大学)、駒村圭吾(慶應義塾大学)、須網隆夫(早稲田大学)、中村尚史(東京大学)、宮崎広和(コーネル大学)、によるパネルディスカッションでした。フロアの皆様からのコメントも交えながら、活発な議論が行われました。


 今回のカンファレンスは、これまで危機対応学とMeridian 180をご存じなかった方にも我々の活動を知っていただく貴重な機会となりました。今後とも危機対応学とMeridian 180をどうぞ宜しくお願いいたします。